JR三輪駅縁結び広場 Vol.6「三輪野菜」新鮮市場

JR三輪駅 縁結び広場Vol.6
「三輪野菜新鮮市場」開催!

日時/2025年7月6日(日)10:00〜15:00
会場/JR万葉まほろば線三輪駅&駅前広場

開催報告

名称 JR三輪駅 縁結び広場 Vol.6「三輪野菜」新鮮市場
日時 2025年7月6日(日)10:00〜15:00
会場 JR三輪駅の駅舎(臨時券売室ほか)および駅前広場
内容 「駅」を地域の交流拠点として、グルメ出店、ライブ演奏、地域情報の発信を行う。
主催 JR三輪駅「縁結び広場」実行委員会、三輪まちづくり法人㈱リアライズ
企画・協力 さこすて@みわ

「三輪野菜」新鮮市場

三輪山を背景に田畑が広がる三輪(奈良県桜井市)。この地に暮らし、大地と向き合いながら日々の営みを続ける農家さんと共に、地元野菜を主役とした企画を立ち上げたのが今回のイベントです。
旬を迎えた三輪野菜を「触れる・知る・味わう」という体験を通じて、参加者の皆さまに三輪ならではの食の豊かさと、その背景にある風土の魅力を体感していただきました。

駅前広場 会場

とうもろこし「もぎとり体験&まるかじり」

運営:地元生産者の皆さん×実行委員会

今回のメインイベントである、とうもろこしの“もぎとり体験”。会場はなんとJR三輪駅前です(畑ではありません)。 “とうもろこしの茎”が一本一本丁寧に配置され、畑の様子がリアルに再現されていきます。

遂に“とうもろこし畑”が駅前に出現しました!

開始前から、受付には長蛇の列が!暑い中、長い時間並んでいただきありがとうございました。

駅前畑で、楽しく収穫していただきました。

皮を剥いでみると、これまたビックリ!今回の品種は、真っ白な“ホワイトコーン”と、紅色の“大和ルージュ”。ちなみに大和ルージュは、お隣の天理市の種苗会社さんが開発した「日本初の赤いスイートコーン」として全国から注目が集まっています。論より証拠、「大和ルージュ」をめがけて在阪のテレビ局が取材に来られました。

「もぎとり体験」も「フレッシュまるかじり」も、子どもたちにとっては初体験だと思いますが、威勢よく“ガブリッ”。この貴重な味わいは、今回の企画ならでは。農家さん曰く「本来の甘さを感じられるのは、刈り取ってから2〜3時間まで」とのことです。

「三輪野菜」新鮮市場

運営:地元生産者の皆さん×実行委員会


隣のブースでは、採れたての地元野菜(以下、「三輪野菜」と表現)を販売。鮮度の高いツヤツヤの夏野菜はやはり魅力です。

生産者さんから直々に品種の説明や、調理法なども聞くことができる貴重な機会となりました。

JR三輪駅のイベントに相応しい切符をモチーフにした領収書(制作:さこすて)も大人気です!

三輪の名物カレー誕生!

運営:実行委員会×cafe bar jaM

三輪野菜は、フードメニューでも存分に存在感を発揮しました。桜井市内の西洋料理店「cafe bar jaM」の中西シェフによる三輪野菜をふんだんに使った創作カレーです。

名付けて「三輪野菜の七福神カレー」。会場のすぐそばに鎮座される「三輪惠比須神社」の御祭神が事代主命(=惠比須さま)であり、ルーを含めて7つの具材で構成されていることから命名されました。このカレーのルーにお肉は入っておらず、味わい深い生の鰹を使用しています。ほのかなココナッツの風味に玉ねぎのコクと数種類のスパイスが香る絶品カレーです。シェフ曰く「あくまで主役は三輪野菜。それぞれにひと手間を加えています」とのこと。彩りも鮮やかな、三輪の新名物が誕生です。

【七福神カレーに添えられた一品】
①シャドークイーン(紫のじゃがいも)のポテトサラダ
②ノーザンルビー(ピンクのじゃがいも)のフライ
③ビーツの梅肉和え
④きゅうりのピクルス
⑤ミニトマトはフレッシュで
⑥「インカのめざめ」のじゃがバター(トッピングとして)

(右)企画の立役者で「三輪野菜」生産者の塚田さん
(左)「三輪野菜の七福神カレー」の考案者cafe bar jaMの中西シェフ

ミニトマト救い?が登場

運営:子育て支援団体ほほえみ

野菜は苦手という子ども達にも、三輪野菜に親しんでいただこうと「スーパーボール掬い」ならぬ「ミニトマト救い」を開催。

三輪のこだわりミニトマトは糖度が高いため、水に沈んでしまいます。それを溺れているトマトと見立てて、子ども達に“救って”もらうというストーリーです。

心やさしい子ども達は、たくさんのトマトたちを救ってくれました。トマトが苦手だった子も、好きになってくれたかな?

手づくりパンとコーヒーの販売

運営:かふぇとぱん穂の光

野菜を主役にした企画趣旨にご賛同いただき、お米パンや、野菜を練り込んだフォカッチャなどを販売いただきました。

お米パンには自家栽培米を使用されています。練り込まれた野菜にもできるだけ自ら育てたものを使うなど素材づくりからこだわるパン屋さんです!

美味しいパンは、仲睦まじいご夫婦から生み出されます。今回見事に完売されました!

子ども達に人気の「千本つり」

運営:実行委員会

「このヒモを引っ張ったらどのお菓子が当たるかな?」そんな楽しい遊び心の詰まった「千本つり」は、子ども達に大人気です

《駅舎会場(臨時券売室ほか)》

普段は使われていない駅舎の「臨時券売室」。本事業では、イベント当日だけではありますが、JR西日本さんからお借りをして、物販や受付窓口として利用させていただいています。

「三輪惠美酒」MIWA CRAFT 第2弾 登場!

運営:実行委員会

今年2月に誕生した三輪オリジナルブランド「三輪惠美酒」。奈良県産の素材にこだわったクラフトビール醸造所「ゴールデンラビットビール」(奈良市)さんとのコラボ商品です。海外のアワードでも受賞実績を誇る味わいは今回も大人気です!

夏の定番!かき氷

運営:子育て支援団体ほほえみ

夏本番を迎えた今回のイベントには、欠かすことに出来ないアイテムです。きめ細かく削られた氷はフワフワな雪のよう。子どもさんから大人の方までたくさんの方にご利用いただき、短時間のイベントにもかかわらず約100杯を販売させていただきました。

鉄道参拝記念券

運営:さこすて®みわ
乗車券をイメージしたオリジナルの記念券に、”さこすてみわ“として復刻した「三輪駅スタンプ」を自らで押印していただきます。イベントへの参加の際はぜひ記念品として。

三輪文学まち歩きスタンプラリー

運営:さこすて®みわ
三輪のまちは、記紀万葉だけでなく、平安から近代までたくさんの文学作品に登場します。三輪のまちなかに点在する文学スポットを巡るスタンプラリーを開催し、新しい周遊の楽しみ方を提案。すべてを巡ってスタンプ帳をコンプリートした方には鉄道グッズをプレゼント。

三輪駅おもひで写真展&三輪まちづくりの活動報告

運営:さこすて®みわ

地域の方からご提供いただいたJR三輪駅や周辺地域の懐かしい写真をパネルとして展示。「駅」という思い出が詰まった地域の拠点で、幅広い方々に三輪の地域性やかつてのまちの風情を感じていただきました。また、同時に私たちのまちづくりに関する取り組みもパネルにして展示をさせていただきました。

イベントを振り返って

最近、あちらこちらと地域を訪ねるなかで、改めて強く感じたことがあります。
「街の活力は、その地で新たに生み出された人々の思いや行動の総量に比例するのではないか」ということです。

例えば、ある地域で目に見える賑わいや経済の循環があっても、新しい商品やサービスが生まれず、改善もあまり行われていない場合があります。そこにあるのは、過去に創造された活力を消費している姿であり、未来へつながる息づかいは感じられません。人が集まり賑わう様子は一見「活力」のように映ります。しかしそれが持続するには、新しい挑戦や工夫に人が思いを込め、行動を積み重ねていくことが不可欠なのだと思います。

今回のイベントでもそのことを実感しました。とうもろこしの「もぎとり体験」や三輪野菜の販売、そして新しい三輪の名物として育てていきたい「三輪野菜の七福神カレー」の商品開発など。これらは新しい取り組みですが現時点では社会実験に過ぎません。けれども、そこに関わる方々の輪が少しずつ大きくなっていくことで、未来を想うエネルギーが地域に蓄積され、街に活力が満ちていくのではないでしょうか。

今回の企画は、地元農家さんとのご縁から始まり、三輪野菜の可能性を見つめながら、生産者、料理人、地域の有志の皆さんの創造性が融合した取り組みです。そのプロセス自体が、街に新しい息吹をもたらす予兆に思えました。地域性とは、その土地の風土と、それが育む食文化を背景として、文化や風俗が発展し形づくられるものです。今回「地元野菜」というまちづくりの根源的な要素に触れることができ、これからのまちづくりに向けた大きな活力の源になるものと確信しています。

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